5月13日(木)20時:世界が注目する“米国史上最速ユニコーン“の『セラシオ社』とは

配信日時 2021/5/13 20:00〜
タイトル 〜日本のものづくりをさらに世界へ〜 世界が注目する“米国史上最速ユニコーン“の『セラシオ社』とは?
スピーカー KarenReiAyumi小澤良介
説明文 米国史上最速でユニコーン企業となった『セラシオ社』

セラシオジャパン創業メンバーとして参画した
小澤良介さんに、その全貌を教えてもらいます:wave:

“日本のものづくりをさらに世界へ!“をモットーに
自社商品を世界展開したい方々を応援します:tada:

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ロガー pukushi

 

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米国史上最速のユニコーン企業・セラシオ社とは

 

──今日は「~日本のものづくりをさらに世界へ~」という文脈でお送りします。
今、世界が注目する、アメリカ史上最速でユニコーン企業となったセラシオ(Thrasio)社とは何かを、セラシオジャパンの創業メンバーの小澤良介さんをお迎えし、質問攻めしながら深掘っていけたらと思います。
・セラシオ社とは?
・セラシオジャパンの創業ストーリー
・セラシオジャパンが求める、タッグを組む協業相手の話
そして最後に、小澤良介さんと一緒に働きたい方の募集も、こそっとさせてもらう予定です。

小澤良介さんの書かれたセラシオ社についてのnote記事も見ながら、進めたいと思います。(Rei)

 

──良介さん、今日はありがとうございます。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?(Rei)

小澤良介 名古屋出身で大学で東京に上京し、大学卒業後すぐに会社を創業しました。
23歳の時にインターネットでデザイナーズ家具を売る「リグナ」という会社を創業し、昨年まで18年間経営し、昨年10月に東証一部上場企業である綿半ホールディングスに、リグナをバイアウトしました。

──ありがとうございます。リグナは完全に手放した形ですが、取締役会長として今も在籍はしていらっしゃるんですよね?(Rei)

良介 そうですね、会長として籍は置かせていただき、継続はしています。他には、幸楽苑という東証一部上場企業のラーメン屋の社外取締役も兼任しています。

──プロフィールを拝見すると本当に幅広いですよね。家具、ラーメン屋、セラシオ、客員教授…。(Rei)

──私、ちょうど昨日リグナテラスに行ってきました!すごい素敵な空間で。家具が並んでショールームになっていて、その場で見て購入できるかたちで、広くて緑が沢山飾ってあって。空間として凄く完成されているなって。行った時はお休みだったんですがカフェもあるから、また改めて行きたいなと思いました。(AYUMI)

──その「リグナカフェ」も良介さんが手掛けたんですか?(Rei)

良介 基本的には全て僕の世界観で作っていますね。グリーンはグリーンの専門のプロが入って、カフェはカフェで運営のチームがいます。リグナはライフスタイルカンパニーなので、3階建のビルを1棟まるごとフルカスタマイズして作り上げている空間ですね。

──めちゃめちゃおしゃれですね。話がカフェ路線に足をつっこんでしまいそうなので、強引にセラシオに話を戻しますね。笑 (Rei)

リグナ売却、そしてセラシオジャパン創業メンバーに抜擢

良介 昨年10月に、創業から18年間経営してきた会社「リグナ」を売却しました。でも嫌になって売ったわけではないんです。自分が18年間経営してきて、この先20年30年そしてその先の会社の未来と、自分自身がずっとリグナを経営し続けることを考えた時に、もしかしたらそれは自分じゃない方が良いかもしれないと思ったことがあって。
かつ、自分自身ももっとグローバルなスケールの仕事をしたい気持ちもあり、そこで思い切ってバイアウトを決心しました。

その後、昨年の12月頃からセラシオ社の話を聞いていました。
セラシオ本社のあるアメリカに、セラシオジャパンの代表で創業メンバー2人のうちひとり、僕の仕事のパートナーである二宮という男性がいるのですが。彼は米MIT(マサチューセッツ工科大学)出身者でアメリカのセラシオ本社にいるんです。ちなみにセラシオ創業者もMIT出身者なのですが。
その二宮が日本に来た時に、日本のパートナーを探していて僕がたまたま引っかかり、昨年の12月から話を聞きながら少しづつ準備を進め、5月に正式にセラシオジャパンに最高協業責任者として着任が決まり、つい先日、契約書にサインをしました。

セラシオ社の強み

──そもそも、セラシオジャパンの前に、アメリカ本国のセラシオ本社が何をやっているのか、お伺いできますか?(Rei)

良介 セラシオ社は、アメリカ本国に3箇所の本社機能があります。本社という概念を崩して、あえて3箇所にしている面白い会社です。場所は、ニューヨークとボストンとヒューストン。
アメリカ本国の社員数は1000名を超えていて、時価総額は3300億を超えています。創業は2018年なので起業してまだ2年半ほどですが、かなりスピーディに成長している会社です。アメリカ本国では毎日、数十人単位で社員が増えていますね。僕は社員のパスがあるので、データベースに入って社員リストが見れるのですが、毎日毎日、面白いぐらい社員が増えています。笑

セラシオ社は何をやっている会社かというと、主にAmazon EC(Eコマース)事業の買収です。
自社ブランドで商品を持ち、EC展開をしているセラーをどんどん買収していき、それらのオリジナルプロダクトをセラシオ社内にどんどん集約し、セラーのネットワークを構築しています。
昨年だけでも100社以上のストアを買収し、すごいペースで拡大しています。そうして、ありとあらゆる商材を取り扱う成長を遂げているんです。

セラシオ社の何が強いかというと、スケールのそんなに大きくない会社を買収して、セラシオのテコ入れによって売り上げ規模を伸ばせるところです。

例えば、アメリカで自社のコップを売っている会社があって、Amazonカテゴリランキング○位とします。それはアメリカで売っているだけなので、年商でも5億くらいだったとして、それをセラシオが買収してテコ入れをすると、順位が上がったり、世界中で売れるようになったりします。
つまりAmazonのインターナショナルネットワークを使って、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ……いろんな国で一気に世界展開するようになるので、売り上げがそこから5倍、10倍と大きな規模になっていく。

──整理させていただくと、例えば、日本で僕のRei商店があったとして、Amazonで日本国内だけでコップを売っているとします。有名になって売り上げも伸びたが、頭打ちが見えている部分もある。
そういった会社に対してセラシオ社が目をつけて、セラシオ社と一緒に組めば、日本だけでなく世界のマーケットに対して商品を宣伝し、売りますと。
そうしてセラシオに頼むと、世界中に拡販や販売のノウハウや、様々なバックアップをしてくれるので、会社の売り上げが国際的に伸びる、その世界への架け橋になるのが、セラシオ社。そういう認識で合っていますか?(Rei)

良介 合っています。わかりやすいですね。
あとは、デューデリをします。

──デューデリとはなんですか?(AYUMI)

良介 買収には、企業価値がいくらで、その企業が何をしていて…と細かく内容を精査して、会社の買収価値を決めて決済をするまでに「デューデリジェンス」という工程を踏むんですね。M&Aという『Mergers(合併)and Acquisitions(​買収)』を決めた時に踏む工程のことです。

その工程が、通常日本だと約1年とか1年半かかるんです。僕もリグナを売却しているので、M&A経験者ですが、やっぱり1年かかったんですよね。
だけどセラシオは、デューデリジェンスを平均で30日で終わらせています

──なぜそんなに早くできるのかというと。
今、「デューデリジェンス」って言葉が出て来ましたが、これって中身がかなり細かいんですよね。ファイナンシャル、ビジネス、人事、IT、リーガル、税務……それら会社のありとあらゆる細かい要素を全部調べ上げて、この企業はこんな価値があるからセラシオ社として買収に動こうと働く専門の、セラシオ社のブレーンの人たちがいると聞きました。(Rei)

良介 まさにそうです。セラシオはそのデューデリをするだけの人が50名以上います。

──普通の会社は何人くらいいるの?(AYUMI)

──普通の会社にはいないですよね?普通の会社はデューデリはアウトソースするので。(Karen)

良介 さらにセラシオはコンサルでデューデリを行うのではなく、自社のために買うデューデリをしていて、そのためのチームが50名以上います。めずらしいと思いますよ。

──セラシオ社は協業相手になりそうな企業の中身をものすごいスピードで調べあげることで、この会社はこんな価値があるから買収に動こうとするアクションがとても早いから、普段だったら1年くらいかかるM&Aを、1ヶ月で実現させるわけですね。(Rei)

良介 そうです。ちなみにセラシオ社の過去最短のデューデリは、5日です。企業買収を決めてから決済するまで、5日で終わらせた前例があります。

──5日…!すごい…!(AYUMI)

良介 なぜそんなに早いかと言うと、チェック項目が決まっています。120項目かな、この項目をクリアしていれば買う行動に出るという面白いルールが定められていて。あとは基本的に買収する対象をAmazonストアに特化しているので、そこが強い早いポイントかな。

──買収という言い方ではあるものの、ニュアンスとしては「協業」ですよね。日本で買収と聞くと、買って取り込まれるイメージですが、あくまでも手を組んで握手して、もっと増やしていこうってスタンスで動いていると。(Rei)

良介 まさに、仲間になろうという感覚ですね。日本におけるM&Aのイメージにも変革を起こしていきたいです。

セラシオジャパンの求める協業相手

──今回、ものづくりをする方々も聴きに来ていると思いますが、協業相手の規模感や、組んだ企業によってどんな風にスケールしているかを伺いたいのと、またビジネスを伸ばすためにセラシオ社と組む方が良さそうと思われる中身、つまりセラシオ社はどのようなことができるかを伺えますか?(Rei)

良介 セラシオは3月にちょうど日本上陸したところで、私が立場的には日本の最高協業責任者です。英語の名刺は「Director of Acquisitions Japan」。つまり買収責任者なんですね。

今ちょうど日本のセラシオジャパンにおいては、買収に費やす初期予算として、270億のキャッシュを用意されています。それを資源に、どんな会社・どの価格帯に当て込んでいくかというと、売り上げ規模は年商1億円以上のセラーの買収を対象にライン引きしています。1億円以上から年商10億円くらいまでの年商のEC事業をしているストアを対象としています。

──年商1億というのは、Amazonだけではなく、楽天、自社プラットフォームその他も含めた年商1億円の認識で合っていますか?(Rei)

良介 Amazonや楽天その他合わせて1億円以上でも検討はしますが、まずはAmazonだけで売っているセラーを最優先します。Amazonだけで売り上げ規模を持っているところと、他と合わせて同じ売り上げ規模を持っているところがあったら、Amazonだけで1億円売っているところをまず優先したい。

理由は、セラシオはAmazonのデューデリが慣れていて、理解もありスムーズで早いから。セラシオ本社の形態を今後日本にローカライズし慣れさせていく段階なので、まずはAmazon展開のストアを探している状態ですね。

ただ今後は、楽天やShopify、STORESや自社のプラットフォームなどを使って売っているところも、協業対象にしていく目標を立てています。
まずはセラシオのやり慣れているAmazonストアを中心に進めて、流れをつかんだあたりから、楽天やD2Cや他のプラットフォームにも手を広げていくのが、現在の計画ではあります。なのでAmazon以外のプラットフォームを使っている方々も、ぜひセラシオに注視していただければと思います。

──ECのプラットフォーム側と将来的にタッグを組む可能性もありますか?(Rei)

良介 ありますね。

──そう考えるとすごいスケールですよね。(Rei)

良介 そうですね。日本は特に可能性があると言われています。

セラシオが買うレベルに売り上げを持ち上げる企業も増えてくる

良介 ネットで年商1億円の売り上げを対象にライン引きというと、結構な規模感に感じると思うんですね。
ただ、我々も買ってから必ず成長させるミッションがあるので、買収に冒険できるかというと、容易にできない。1億円以下の会社も全部ターゲットにしていくとキリがなく、小さくなればなるほど買収するリスクも大きくなる。売りの実績がない、エンジェル投資に近くなってきてしまうんです。

でも1億円くらいの年商があれば、伸ばせる幅もあるので、その売り上げ規模の幅を設定している。特例で年商1億円以下や10億円以上のパターンの検討もあるが、目安として、まずそこを認識していただきます。

ただ、僕が考えているのは、セラシオが買うレベルにまで売り上げを持ち上げて行く会社もこれから増えていくと思います。

日本の良いものを作っている職人さんは世の中に沢山いて、もっとネットで売れば良いのにと思っているクリエイターさんも沢山いる。そういう人にセラシオの存在が知られることで、「セラシオの目に引っかかるレベルになるまで引き上げるテコ入れをしよう」と思う人たちが増えていく。
その動きは、日本のマーケットで新しいジャンルとして活性化する可能性もあると思います。そういう新しい業種や、もっとネットで売れるように専門的にコンサルや実行するところが、これから出る可能性もある。

──今後はセラシオまでの架け橋をつくるような会社も、出てくる可能性があるってことですよね。(AYUMI)

良介 まさにそういうことですね。

──職人さんってネットで売ることまでできないんですよね。私も伝統工芸の職人さんのインタビューをしていたので感じるのですが。その、職人さんのできない部分をプロモーションしたり、webのコンサルや、どうAmazonで売るかを担う、新しい仕事や職種が生まれる可能性が大いにあるということですね。(AYUMI)

良介 そうですね。セラシオによって、どんどん新しい業種や、新しいことに挑戦する人が増えてくる可能性があると思います。

セラシオジャパンの求める協業相手②

良介 協業の他の条件としては、対象から除く業種として、FDA(Food & Drug Administration)に関わるものを除いています。食品、薬品、サプリメント、口に入れるもの全般を除きます。

なぜ除くかというと、そういった口に入れるものは、アメリカ食品医薬品局の審査が必ず入り審査に時間がかかってスタートダッシュが切れないので。まずは対象から省く。ゆくゆくは展開するのですが、このアメリカ食品医薬品局に関わるものは外して検討しています。

──Food & Drug Administrationとは、日本で言う厚生労働省ですね。(Rei)

良介 あとは、サイズアジャストの問題があるファッション関係を除いています。海外展開においては、日本のLサイズがアメリカでSサイズになったり、国によって差が激しく生じてしまうからです。革財布や小物やバッグは対象にしますが、アジャストが必要なものは、ゆくゆくは展開しても、今は協業の対象から外しています。

──今までに主にどういったところを協業相手として動いてきたか伺えますか?(Rei)

良介 例えばオリジナルのキャンプ用品とか、あとは家庭用バッテリーなどですね。あとは革、レザー小物、財布など。今まさに初めてファーストディールを決めていく段階で、デューデリに入っている段階なのですが、アメリカでは全方位で協業・買収しているので、今後は消費財も含めた様々な協業相手を増やしていくと思います。

売却の苦悩

──実際に協業相手を見つけた後、協業買収のアクションをする時に、会社を売却する側には売却する会社に対するいろんな思いが溢れてくると思うんですよ。買収の時はどんな問題が出て、どんな風に寄り添い解決していくか伺えますか?(Rei)

良介 セラシオジャパンは創業したばかりなので、まだ買収に直面はしていないのですが、リグナをバイアウトした僕の経験から話しますね。

リグナは自分自身で起業から18年会社を経営していて長かったので、それを手放すのは、18年間も育てた子供を売り渡す感覚で、お金だけの問題ではないんですよね。

ですが、僕がセラシオからヘッドハントされ採用された理由が、まさに僕自身が経営者で売却の経験があることなんです。売る人の気持ちがわかるからこそ、買う人になってみてくれという話で。

会社を売却するのは、正直、うつになるくらい病む時期も必ずあるんですよ。本当に必要か?これは本当に進めて良いのか?いろんな過去の思いや起業した時のことが思い出されるんです。絶対にセンチメンタルな気持ちになるんですよ。

──そりゃあ絶対そうですよね…。(AYUMI)

良介 おそらく今後僕が交渉するセラーさんや協業する企業さんも、僕と同じような心情になる。

僕自身がお話しできるとしたら、例えば子供に例えるなら、「かわいい子には旅をさせろ」じゃないけれど、やっぱり世界に羽ばたいて、活躍して欲しいと思うんです。会社に自分の手の届く範囲で活躍してほしいとは全く思わないんですよね。

リグナは自分がオーナーとして100%株主だったので、好きなように展開できた。でも自分の好きにすることから離して考えた時に、リグナがもっと羽ばたくイメージが湧いたんです。

法人って、法の人と書いて、人じゃないですか。会社も人としてひとつの生き物として考えた時に、会社という生命体が今後成長して羽ばたいていく時に、小澤良介という個人がずっとそこに居続けることが本当に良いのか考えたんですね。
僕の性格で、ここはストップできる、ここはGOできる、ここはできないがあるんです。

でも、小澤良介個人も新しいフィールドをリスタートさせたかったし、リグナをリスタートさせたかった。そう考えた時にあえて、自分と違う世界観や規模感、違う会社の方が、より成長を継続するんじゃないかって思ったんです。
だからこそ、売却先の会社の規模にはこだわって売却しました。

──売却先は綿半ホールディングスですよね。(Rei)

良介 4社くらいオファーがあって、そのうち2社が東証一部上場企業でした。綿半ホールディングスは上場もしていてスケールも大きく、今後もずっとリグナが生き続けるイメージが持てた。かつ450年くらいの長い社歴のある、日本でも上位数番目に古い会社で、そこに社歴18年のリグナが歴史ある会社の中に入って一緒になるだけでも、気持ち的には安心した思いです。

──18年間手塩にかけて育てた子供を、伝統のある家に渡して任せていくことで、良介さんは次のステージに行かれるということですよね。(AYUMI)

良介 僕も今後セラシオでやっていくのは、お金の問題では無いんです。デューデリして、あなたの会社はいくらの価値がありますよ、って話ではなくて。それとプラス何がもたらせますか?にこだわっています。

セラシオジャパンのミッション・ビジョン・バリュー

セラシオのミッション

良介 「セラシオが、ここまで愛して来たあなたのプロダクトを、必ず世界で売ります。」そこはお約束できるんです。

──それが、良介さんのnoteに書かれている、『売却のもつイメージを「ハッピーリタイア」だけではなく、世界へ向けた「ハッピーリスタート」という選択肢として新たに掲げ』っていうことですね。
経営者の方も沢山の思いを持って経営していて、その部分を応援したい良介さんの気持ちが詰まっていますよね。(AYUMI)

良介 自分の愛するプロダクトや作ってきたものを、世界に羽ばたかせリスタートさせる。そしてセラーさんも社長さんもまた一緒にやりましょうという形もできる。ハッピーリタイヤでもリスタートでも可能な選択肢を与える。そういう三方良しなこともできるんですよ。

ミッション:日本のスーパーヒーローを生み出したい

良介 日本は経済で苦しくて、これから日本経済は成長していくか?というと、そうじゃないとしか言えない現状があります。ではドメスティックに日本国内で売り続けて成り立つか?というと、成り立たない。
どうするべきかというと、日本で作ってきたものをもっと世界に売っていかなきゃいけない。過去にこれで成功した国が日本だけど、また現在できなくなっている。

日本を代表するのは車や家電ですよね。日本を代表するブランドは沢山あるけれど、それらが今、苦しくなっている。サムスン、LG、アップルなどの海外のブランドに押され、日本のものづくりが縮小している中で、ここからどう日本を復活させるかというと、新しいスーパーヒーローを生み出さなければならない。

僕はセラシオ社を通じて、「日本のスーパーヒーローを発掘して、世界に持っていく」というのを1番のミッションに思っています。

セラシオジャパンのビジョン

良介 よくセラシオの件で質問されるのが、「日本のものを海外で買うと2倍3倍の値段がして高いものが、セラシオを通じて買いやすい価格になるんですか?」と聞かれるのですが、まさにそういうことなんです。消費財の概念も変えていくので。まさに日本で買えるような値段で、アメリカでもイギリスでもフランスでも買えるようにしていくのが、セラシオの想いというか。

──海外で買ったら日本で買うより安く買える海外ブランドがありますが、逆に日本のものが、国外でも安く買えることになるんですね。(Rei)

良介 その国のものを、その国以外の国でも常識のように取り扱えるようにしていきたい。
ゆくゆくは極端な言い方をすると、今、GAFAとかGAFAMとか言われていますが、将来的にはGAFATとか、GAFAMTとかになれば良いなと思っています。セラシオ(Thrasio)の頭文字はTなので。セラシオはそれくらいまで成長する可能性があると思っています。

──Google, Amazon, Facebook, Apple, Microsoft。そこにセラシオのTが入ればということですね。(Rei)

良介 セラシオはアメリカ史上最速ユニコーン企業で、2年で1000億円、そして今では3300億円の記録的な時価総額を構築している会社で、充分可能性はあると思っていて。
それだけ早いペースで企業価値が上がっているのは、それだけニーズがあるということです。
今後、世界でどんどんセラシオが浸透していけば、より価値のある企業になっていきますし、セラシオのおかげで助かる人々がもっと増えれば、GAFATとかGAFAMTのような言葉になっていってもおかしくないと思っています。

今日、パレットメディアで話しているタイミングも、まだまだ初期段階なので。いつか今日の話が「あぁそんな話をしていた時期もあったね」って時が来たらいいな。

──グロースしていき成長していくところを目の前で見れるのはワクワクしますね。(Rei)

──なかなか無い機会ですよね。本当に。(AYUMI)

セラシオとの協業を前提として起業する会社が出てくる

良介 僕が今、血眼になって良いストアさん、良い協業相手、買収先を探しているのですが、一番良い形は、インバウンドで、セラシオと一緒に協業したいというストアが並んでくれること。さらに言うと、セラシオとの協業を前提として起業する方々が出てくるんじゃないかと思っています。

僕もEC事業を始めた時は、自分がやりたいからやってみようって始めているんだけど、スタートアップの時からイグジットをイメージしたスタートがあっても全然良いと思っていて。

セラシオにジョインするのがゴールではなくて、そこから更にリスタートがある発想を起業から持っていくと、目標が明確なので、よりスピーディに目標達成できる。世界に進出していくことができる。

僕も起業した時は、まず日本で東京で売って、東京以外にも売れたら良いな、というスケール感でやっていたんだけど、セラシオのような会社が現れてくると、世界に売ることを前提に起業できる。これから起業する若者達にとって、セラシオはすごく夢のある企業になるんじゃないかと思うんです。

──それこそ、ご自身の力で年商1億円まで育てたらセラシオに買っていただいて。協業して世界に羽ばたくブランドにしていく道筋が新しく生まれたイメージですね。(AYUMI)

良介 年商1億円の売り上げがあればセラシオが必ず買うわけでもないが、まずはその規模感まで持っていく目標ができれば、最短時間でそこまで持っていき、そこからセラシオとの協業の可能性を模索することもできるので。面白い選択肢が今後、日本のマーケットに増えると思っています。

セラシオジャパンのバリュー

──海外に売り上げを伸ばしていくとなった時に、具体的にはどんなかたちで、セラシオ社は貢献してくれるのでしょうか?(Rei)

良介 セラシオは、冒頭で話した企業価値を算定するデューデリ、そしてITチームがすごく強いです。
ITチームは、どうしたらECの売り上げが飛躍的に伸びるかのコンサル的なスキルを、自社で持ち合わせています。そのチームが、買収したチームを端から端まで見渡し、こう変えて、商品をどのように海外のマーケットに落としこんで、流動的にものが売れるようにしていきます。

在庫も、規模をスケールしないと在庫は持てないですよね。在庫の規模で売り上げも変わりますので、そこにテコ入れをして各国への在庫を充実させます。

あとは日本のECでどう売るかは、日本独特の戦略が必要になる。今、何社かECのコンサル会社や、運営代行の会社と話をしていて、そうした様々な方向からテコ入れをする体勢を整えています。セラーさんが今までにやってきたスケールと違う方法でテコ入れができるというのが強みです。

例えば役職名もローカライズ

──日本での体制や、やり方は変わってくるんですか?(Karen)

良介 日本に合わせたローカライズは勿論していくと思います。あくまでセラシオ本体はアメリカ本社なので、アメリカの意向に添いつつも、日本創業メンバーの二宮と私が、日本にローカライズさせながら変化させていく。日本には日本のやり方で進めていく。細かいところをフィッティングさせていきます。

例えば僕の役職名ひとつ取ってもそうなんです。僕のアメリカの名刺の肩書をみると、「Director of Acquisitions」。つまり直訳すると、日本の“買収”責任者になるのですが、でも日本の名刺の和名表記は、最高“協業”責任者。“買収”と“協業”という具合に表記が違うのですが、これは日本では“協業”の方が、日本の風土に合っているからです。そういう細かいところからフィッティングさせていくことが、なかなか大変ですが大切ですね。

来場者からの質疑応答

──ここからはルームに来てもらった方の質問に答えていただきましょう。(Rei)

質問1 セラシオはソフト面にも入り込むのかどうか?

Jo Joと申します。日本の良いものを世界へということで。例えば造園業や漆職人とか、日本固有の職人のソフト面やフィールドに入り込む流れも、今後お考えになっていますか?

良介 その会社を我々が協業すると決めて買収することになれば、そこに付随する職人さんやクリエイターさんもその会社にはいらっしゃって。場合によっては工場ごと買収もあると思います。最近だとOEMのパターンが多いのですが。まさにその日本のソフトの部分やヒトの部分や技術力だったりを継承していかなければ続かない部分は沢山あると思います。

例えば漆職人も年々減っています。なぜ減っているのかというと、ニーズが減っているから。だけどまだまだ世界に羽ばたけていない良い職人さんが沢山いて。
我々セラシオジャパンの役割は、日本以外の国の人たちに気づきを与えること。こんな良いものがあるって気づきを与えないと、モノは売れません。気づきを与えることで売り先があれば、職人さんは増える。今どんどん減り続けている職人さんに対して、お金が発生できれば、そこを目指し職人になろうという若い人たちもまた増えてくるはずなんです。

Jo 日本の非常に重要な文化の一つに式年遷宮がありますが。これは神社を20年ごとに建て替えることによって、技術を何千年も継承する。日本は材料や資源に恵まれない中で何を残してきたかというと、ソフトがとても重要と考えておりまして。
例えば刀職人が居なくなるのは、刀が市場から売れず、必要性も無いから居なくなるというのは、今、小澤さんがおっしゃられた通りだと思いました。

良介 私が考えるモノの認知と、売りの確保の考え方を話しますね。
日本で刀は減っています。理由は使用用途がないから。刀の使用用途は、本来は人を切るために作られたものです。でも現代はどう形を変えたかというと、今は飾るものになっている。
これが海外に行くと、飾られる以外にもまた新しい使い道が生まれる可能性があるんですよ。日本では漆の食器がお茶碗としてしか使われなかった場合も、海外に持って行くと、もしかするとコーヒーカップになったり、飾りになるかもしれないし、土を入れて植物を刺す人もいるかもしれない。

使う国や使う人によって使用用途が様々です。だけど日本人には固定概念があるんですよね。でも、こう使っても良いという考え方の人が世界中には無限にいるわけです。これが我々が海外にモノを持っていこうとする一つの大きな理由です。

Jo 例えばお寿司がいろいろな国で変化して、例えばカリフォルニアロールも世界中で食べられていますが、日本人にとっては「なんじゃこれ?」って意識があるかもですが、海外に行くと発想やイメージが変わる、そういうことですね。

質問2 セラシオで求められるものは?

Jo セラシオで働きたい方がいらっしゃった時に、採用の基準で一番重要視されていることや求める資質をお伺いできますか?

良介 まず大事なことは、これは私のポリシーですが「やろうとしていることに本当にワクワクできるかどうか」ですね。世界にモノをもっていくことに本当にワクワクできますか?ということ。

創業期なので、業務上とても大変です。忙しいですし、僕も場合によっては深夜まで仕事したりもします。でも本当にワクワク、ゾクゾクするから、眠たい事を忘れて仕事できるんです。

この考え方は今の社会にはあまり合わない考え方ですが、日本が高度経済成長期にここまでの国に成長したのも、その時代にがむしゃらに頑張った人たちがいたから今の日本があるわけですよね。でもいつしかそれが無くなり「ゆとり世代・さとり世代」という言葉が生まれている今の時代に、僕はセラシオを通して日本を復活させたいと思っています。時代を作りたいと思っています。そこに挑む姿勢で、自分自身がこの事業に本当にワクワクできて、時間を忘れてでも仕事に没頭できるマインドを持てるかが、何よりも重要な資質と思っています。

──良介さんがセラシオ社を立ち上げて、ワクワクしているポイントはどこですか?(AYUMI)

良介 全部、何もかもがワクワクの塊だからなぁ。笑 全てワクワクしていますが、いろんな素晴らしいものづくりをしている人たちと出会える事。自分が世界に持っていきたいモノと出会って、その方々と話せることが何より楽しいんじゃないかな。世界に持っていく実現を、日本人として誇りを持って遂行できる。こんなにハッピーな話はないですね。

エグゼクティブアシスタント募集

良介 今、僕のエグゼクティブアシスタントを探しています。

求める人材について

・英語が話せる人、特にビジネス英語は必須
・秘書業務のできる人
・英語で報告書が作成できる人、特に僕が作るマインドマップのレポート化
・業務上発生するデータを形にできる人
・言われたこと以外もよく気がつく人、言われたことだけでなく言われなくてもどんどん推進してほしい
・明るくて元気でやる気に満ち溢れている人、ポジティブマインドでいてほしい

業務形態について

良介 まずは、外部の業務委託契約で探しています。なぜなら、アメリカの会社はスクリーニングが厳しく、採用までに時間がかかります。今後マッチングすれば正式なメンバーとして迎える可能性があるが、創業期でバタバタするので、まずは外部メンバーとして業務委託契約で一緒に働いてくれる人を募集しています。
フルタイムではなく、連絡を取り合った時に業務をしてもらう形です。週に1~2回、実際のインパーソンのミーティングができれば良いですね。

そしてニューヨークとの時差でもアシストしてくれる人。毎日ニューヨークとやりとりをするので、時差の影響があります。夜遅くや早朝のやりとりも多く、その辺をアシストしてくれる人。その時間に業務をしなければならないわけでは無く、日本の日中の時間に業務をやってくだされば良いですが、そういった時差の影響をアシストしてくれる人がありがたいです。

まずは外部委託として一緒に関わっていただいて、ゆくゆくはセラシオ社にとって必要な方となれば、正式なメンバーとして迎え入れる可能性も大いにあります。
セラシオ社はこの先とんでもないペースで成長する会社になると思っています。アメリカの企業というのは、信じられないペースで進化していきます。とんでもないペースとスケールでとんでもない展開を遂げる米国ユニコーン企業の、ジャパン創業をお手伝いしてくださる方を探しているので、我こそはという方は私のInstagram、Twitterのメッセージ宛にご連絡ください。
この日本上陸の創業期でのジョインは、すごいことになるかもしれない募集だと思うので。まだ数人しかいないレベルからのジョインは、とても記念すべき採用になるのかなと。

まとめ

──良介さん、ご感想いかがでしたか?(AYUMI)

良介 なかなか深いところまで掘り下げることができましたね。質問してくださる方の質問のクオリティも高くて、こういう疑問を持たれるんだなって、すごく参考になりました。またディールが決まったあたりで、段階的にこういったルームをやりましょう。

──良介さん、みなさん、ありがとうございました。セラシオジャパンが大きく動いたタイミングでまたニュースに取り上げられることもあると思いますが、その時またルームを一緒にやっていただければと思います。オーディエンスに来てくださった方々も、ありがとうございました!(Rei)

一同 ありがとうございました。

登壇者

Rei(@savoy37)

Karen(@kareeen0221)

AYUMI(@ayumi77)

小澤良介(@ruke58)

質問者(当日参加)

Jo(@jouenoohtomo)

編集:ロガー

 

カナダ移住し広告とEC運用してます。パレットメディアで記事書き|Clubhouseで【旅部】の部屋を開いたり|多拠点居住話が聞きたい|リンク先に記事や告知掲載|越境EC 北米移住←広告代理店←EC企画運用←PM•デザイナー|日本とカナダのデュアルワーク始めました。

Twitter:https://twitter.com/pukushi
note:トロント暮らし

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